人生は夢のカーニバル

きらりと光る星に願いを込めた

嵐、活動休止。そのとき嵐担は

 

2019年1月27日17時05分。

スマホが嵐ファンクラブからのメールを受信した。

 

見出しは「嵐からのお知らせ」。「嵐よりファンの皆さまへ大切なお知らせがあります」とのこと。すばるのこと、圭人のことがあったから、こういうお知らせの類はいいことがないとジャニヲタの本能が分かっていた。

警鐘が鳴る。解散、脱退...まさか嵐が。最悪で考えたくもない想像が一瞬で頭を駆け巡った。震える手でFCページにログインした。こういうときでさえ、会員番号とパスワードは忘れないんだなとか心のどっかで笑っていた。そうでもしないと平常心を保てなかった。

メール受信直後で時間も早かったからか、するっとログイン。○○さん、こんにちは。...こんにちは、じゃねえよ。それどころじゃないだろ。

FCページには、「嵐よりファンの皆さまへご報告」。報告か...どうか結婚であってくれとさえ願った。結婚もそれなりの衝撃だけど、いなくなるよりは、姿を見れなくなるよりはよっぽどいい。

 

そんな願いも虚しく、嵐は2020年12月31日をもって活動休止するそうだ。

 

「そうだ」なのである。当事者、ではないかもしれないけど、該当担にも関わらず、まだ他人事のようにしか受け止めきれない。

あまりにも衝撃が大きすぎて、一切の感情をどっかに置いてきてしまった。感情がないから、涙も出ない。理解したくないから、理解する能力も失ってしまった。

しばらくして、過去のあれこれを辿り、伏線回収をし始めた。そちら方向に思考を働かせていないと、わたしがダメになってしまう気がした。今こうやって記事を書いているのだってそう。感情をなくして、頭を動かしていないとダメになる。きっと泣いちゃう。世紀末かってくらい絶望の淵にいることに気付いてしまうから、まだ今は気付かないフリをしたい。

 

 

事の始まりは、2017年6月。

嵐は「untitled」ツアーを行った年。目玉はなんといっても10分以上の組曲、「Song for you」である。嵐18周年、節目でもないのに圧倒的な節目感。「繋いでいこうよ 最高のFinale」というフレーズがずっと気になっていたけれど、これはコンサートとしてのフィナーレであって、嵐自身には何ら関係ないと言い聞かせていた。

それよりも、「まだまだ旅の途中さ」という言葉を信じたかった。信じようとしていた。信じることにした。

 

結論が出たのは、2018年6月。

きっとここで、全50公演となる史上最大のアニバーサリーツアーを決めた。

先日申込詳細が発表されたけど、代表者も同行者もファンクラブ会員限定というこの縛りは、ファンクラブに入っているファン全員に「ありがとう」と「さようなら」を伝えるためだったんだと、今なら思う。まあ5×20が終わってからあと1年あるわけだけど、ここまで"全員"を意識したツアーはこれで最初で最後なのかもしれない。

申込詳細が発表された当時はそんなこと微塵も思わず、ただただ「嵐が本気出してきた!」「これなら当たる気がする!」と喜んだものだ。今となっては、何もかもが最高のフィナーレへ向けての布石だったんだと思えてならない。

終わりが分かっているものの公演を見に行くのは本当につらい。でも、今見ておかないともう見ることができない可能性だってある。でも、行ったら行ったでお別れがさらにつらくなることは目に見えている。でも、でも、でも....という無限ループ。

こんなにつらい思いをするんだったら、嵐を好きだった記憶すべて消してリセットしてくれとも思うけど、ひとつ前の翔くんお誕生日記事にも書いた通り、わたしの人格形成に大きく関わっているから。わたしから嵐を取ってしまったら、わたしはわたしでなくなってしまう。

 

2018年、5×20ツアー。

アニバーサリーツアーらしく、これまでの集大成のようなツアーだった。そう、何もかもが完璧だった。

札幌で会った某ニノ担が、「あまりにも詰め込みすぎてて、この先どうなるのかが見えない」と言っていた。やめなよ縁起でもない...と言いたいところだったけど、わたしも正直5×20の先は霧がかかったかのように見えないでいた。20周年を盛大にやりすぎているのでは、という気持ちが捨てきれなかった。

 

2017年6月からの1年半、嵐はどんな思いでステージに立ち、笑い、こちらに言葉を投げかけてきたんだろうと想像すると、胸がバラバラになりそうなくらい苦しい。つらい。考えたくもない。

でも、この1年半の間に週刊誌やネットニュースが書いた解散説を鼻で笑えるくらい、嵐は嵐でいてくれたし、わたしたちに永遠を信じさせてくれていた。本当にプロだと思う。

 

 

色々と過去の伏線を辿り、嵐からのメッセージを何度も読み、シンプルな結論としては「嵐らしいな」と。そう思った。

いつか、いつか遠い未来、嵐が幕引きをする日が来るならば、嵐は自分で終わり方を決めるだろうなと。誰か1人が船を降りるのではなく、「お前が降りるなら、俺らも付いていく」。5人で一斉に降りるんだろうなと思っていた。自らの手で船を止め、自らの足で降りていくのだと。

でも、まさかこんなにも早くその日が来るとは思っていなかった。いつか遠い未来だからと現実から切り離し、その日が来なければいいと、できるだけ遠くへ遠くへ追いやっていた。追いやりたかった。

 

結局のところ、嵐は嵐のことが大好きなんだよ。大好きだからこそ、「5人の嵐」を何がなんでも守りたかった。嵐を守るためならなんだってする。これは嵐を守るための結論なんだと察した。

1人が歩みを止めたいと言った。じゃあこれからは4人で進むと、4人で嵐とすることはできなかった。絶対に「5」だから。5人じゃなければ嵐じゃないから。

本当に宝物なんだと思う。違う形になってしまうくらいなら、今の嵐のままで、そのまま、大切に大切に宝箱にしまっておきたいんだ。

その純粋で澄んでいて美しくて優しくて固くて強い想い、こちらにとってはガラスの破片のようで、心に思いっ切り突き刺さってくる。痛いほど分かる。だってわたしも嵐のことは本当に大切だもん。5人で嵐。5人じゃないと嵐じゃない。分かるけど、分かりたくないよ!!!!ばか!!!!

 

ここまで来てもなお、嵐って正しく、聡明で美しいんだなって。嬉しくて悲しくてとても苦しくなる。最後までとことん嵐。こんなにも大切に思われている嵐と嵐ファン、最高に幸せ者じゃない?ってまた好きを募らせてしまう。

脱退、解散という発表ではないからまだよかったと思おう。あくまでも活動休止。活動休止だから、幕間。船着き場で一旦休憩。

必ず再出航してくれるとなんの迷いもなく信じ込むことは正直、できない。このまま、宝箱に仕舞われたまま、ガラスの向こうから帰ってこない可能性だってある。けれど、絶望だけでなく、ほんの少しの希望をこちらに持たせてくれるのは嵐の優しさかな。休憩したままの船が走り出すことがこの先なかったとしても、最後の最後まで「5」にこだわった嵐のこと、わたしは誇りに思うよ。

でもね、わがままを言わせてもらうなら、5×25のコンサートは行きたいな。真っ黒に日焼けして戻ってくる貴方のこと、ずっとずっと待っていてもいいかな?

 

 

本日20時から、嵐は会見を行うそうだ。

夜のニュース以降、明日のワイドショーを騒がせることは目に見えている。週刊誌やネット記事にあることないこと書かれるだろう。明日は月曜だからzeroだってある。仕事や学校だってある。

嵐のことを大して知らない人の言葉なんて、気にしなくていい。嵐はちゃんと言葉をくれているんだから、嵐と、嵐のことが本当に好きなファンの仲間。それだけを信じておけばいいんじゃないかな。

 

自分の感情を整理するために記事を書いたけど、結局整理できなかった。会見を見てまた書きたくなったら追記します。

 

 

 

 

*2019年1月28日 追記

 

会見を見て思うところがあったので。

1月27日22時~のMr.サンデーが1時間弱かけて放送してくれたんですけど、悪意ある編集もなく、カットも少なめで、ほとんどそのまま流してくれてとても好感が持てました。フジだからあんまり期待していなかったけど、まずは、ありがとうございました。ここにお礼申し上げます。

 

嵐の会見、「活動休止会見」だというのに、嵐らしくて、温かくて、ほんわかしていて、笑顔が垣間見れる会見だった。黒スーツでお通夜みたいなものではなかった。そんなことある?って思うけど、そんなことあるのです。嵐なんで。

それこそ会見を見るまでは、いざ見てしまったら最後、本当に絶望を感じてしまうのではと怖かった。すべてを塞いで見ないということも一瞬考えた。なのに、逆に安心させられてしまった。

もし、まだ見ていない方、つらくて見れていない方がいれば、見ることをおすすめする。けれど、今後ワイドショーなどで流れる会見映像は手が加えられている「思惑が入った映像」。質問の順番が入れ替わっていたり、変なところで切り取られていたりと、悪意ある編集をされている可能性がある。できるだけ嵐のそのままの言葉を受け取ってほしいから、Mr.サンデーの映像を探していただくか、もしくは月曜のzeroなら。zeroなら大丈夫だと思うし、翔くんの言葉を受け取れる。

 

 

会見では、普段はあんなに喋らない智くんがしっかりと受け答えをしていて、ああ、5人でとことん話し合いを重ねたんだなって。それだけで分かった。それと同時に、智くんの決意は固いんだなと突きつけられて胸が痛かった。

4人が智くんを止められなかったように映るかもしれないけど、事務所すら辞めようとしていた智くんを留まらせてくれたのは他でもない4人で。あんなに頑固な人なのにね。少しでも可能性を残しておいてくれてありがとう。

相葉さんの空気を明るくする才能に、これほどまでに助けられたことはあっただろうか。智くんへもそうだけど、何より翔くんが殺気立っちゃうから、ツッコミどころを生み出して空気を緩和させてくれた。嵐らしい会見になったのは、相葉さんの明るさによるものが大きい。

違うところは真っ先に「違う」と。きっぱりと断言してくれたのは潤くん。変な思惑が出ないように、これはこう、これは違う、と端的に話してくれた。

悪意のこもった質問に対しては、翔くんとにのちゃんが真っ先に受け止め、論破し、ねじ伏せる。温かい雰囲気の裏で、2人が戦闘モード全開で。翔くんが早口で、瞬きが多くて、眼光が鋭くなったとき、それが戦闘態勢。めちゃくちゃに強い。一言目を発した瞬間からこれは...と鳥肌が立った。戦う気満々じゃん、と。にのちゃんの柔らかい語り口に包んだ皮肉もまた、強い。

誰かが答えに詰まったら即座にフォローする。嵐のなかで、フォローする。主導権は記者になんか渡さない。嵐が本当に大切だから、記者の質問にさえ防御線を張って守って守って守り抜こうと。誰一人として傷付けてたまるかと。そんな気概を感じた。

 

 

嵐の会見には疑問がなかった。すべての答えがそこにはあった。今のところ、もっと聞きたいことがないんだよ。ぜーんぶ話してくれた。

「いつ」「どこで」「誰に」伝えて、事務所にはいついつ伝えて、いついつ結論が出た。という時間的なところを本人の口から明確に伝えてくれたことがとても大きい。

2017年6月16日(ワクワク学校のタイミング)に大阪のホテルで5人に話し、2018年2月に事務所に伝えたということは、半年もの間5人で話し合いを重ねてきたということ。そこからまた事務所の人も交えて4ヶ月間話し合いをして、2018年6月、出た結論だということ。時系列をはっきりさせておくことは、憶測が増えないために必要だと思う。

 

翔くんの、「誰か1人の思いで嵐の将来のことを決めるのは難しいだろうなぁという思いがあると同時に、他の何人かの思いで1人の人生縛ることもこれはできないな」「全員が納得する形の着地点を探していかなきゃならない」という言葉、まさに嵐の民主主義をみたという感じだった。

「メンバーの中で反対した人はいましたか?」という質問に対する返しもそう。嵐は本当にメンバーを尊重するグループだから、反対はしないよ。どうやったらみんなが納得できるか、そこに持っていくのが嵐。一人が嫌だって思うことは絶対にやらないのが嵐。わたしですら、にのちゃんと翔くんが回答するより先に、「いるわけないじゃん」と思っていたほど。嵐を見てきている人ならこれくらい、分かるよ。

 

「ケンカになったりは?」って質問も、これだけ"5人"を強調してぎゅっと団結している嵐に対してまだ言うかって呆れたんだけど、

「ないです。笑」(潤くん)
「書きたそうですね。ケンカしてたってすぐ書くんだから~!」(にのちゃん)
「ウソでもしておけばよかったね!」(相葉さん)

って、明るく真正面から皮肉も混ぜつつ、ばっさり否定するのが大好きな嵐でした。この期に及んで不仲説提唱したい週刊誌やネットニュース、残念でしたね!どんまい!

 

 

やっぱり、安心した一番の理由は、「嵐が嵐のことを本当に大切に思っている」ということなんだよね。分かってたけど、分かってたけど本当に、言い方や表現を変えつつ何度も何度も「5人で嵐」って。

「1人休んでも2人休んでも嵐ですっていう選択肢だって当然、あったわけなんですよね。だけど我々は、"5人じゃないと嵐じゃない、5人じゃないと続けない"という選択肢をとった」って翔くんの言葉にすべてがあると思う。ありとあらゆる選択肢があって、5人で話し合い、決断したのがこれです、って提示してくれた。ほら、やっぱり嵐ってそうじゃん。嵐は5人の嵐でいることを選んだ。

 

そして、思い上がりかもしれないけど、わたしたちファンのことも大切に思ってくれている。

会見も「ファンの皆さんにお伝えしましたが」で始まり、テレビ関係者とお話するのもこれからで、「まずはファンの皆さんに発表させていただく形をとった」と。なんならFC動画の衣装と会見の衣装が同じだから、本当に撮って出し。(じゃなきゃどっかで流出するよなあとも思うが) わたしの知る限りでは、嵐が一番最初に知らせてくれたから誠意しか感じなかった。

2年弱という猶予も、嵐があれだけ時間をかけて出した結論なんだから、こちらも受け止めるには時間が必要だろうと。用意してくれた優しさなんだと思う。発表するタイミングに正解はないけど、コンサートの申し込みが始まる前日だったのは、申し込むも申し込まないのも自由だよっていう選択肢をくれたんだと認識している。

 

だからこそ、「無責任では?」という媒体名も名前も名乗らないような(別のワイドショーを見ると名乗られていたようなので撤回します)、それこそ"無責任"記者には、何だコラ!?もう一回言ってみろ!?ああ??と殴り込みに行きたくなったけど。

翔くんがド正論で斬り(まじで目が怖かったね、あの人怒らせないほうがいいって言ったじゃん...)、にのちゃんが援護射撃をする、嵐の2大頭脳にくらくらした。言葉を巧みに操る人って強い。口調がとてつもなく丁寧なのがまた、静かな怒りを感じて痺れた。

そもそも、わたしたちは(少なくともわたしと思考のベクトルが近しい人達は)無責任だなんて1ミリも1ミクロンも感じちゃいない。嵐のこれまでの丁寧で丁寧で丁寧すぎる仕事ぶりを見ていれば分かる。今回だって、5人のメッセージと動画をファンクラブに真っ先に公開し、さらにこうやって5人揃って想いを届ける場を設けた。これのどこが無責任だと?誠意しか感じなくない?

智くんが悪者だって思ったこともない。絶対に智くんを悪者にしてたまるかって空気を出していたけれど、そんな心配しなくても、智くんを責めたりしないよ。むしろ、窮屈にさせてごめんねと思う。

冷静になればこれは智くんが主役の会見なんだけれども、こういった類の質問は、全部翔くんかにのちゃんが食い気味で全部打ち返していたなと。鉄壁の防御じゃん。

 

 

安心したとは言いつつ、やっぱり悲しいしつらいし受け止めるには時間がかかる。じわじわと実感するんだろうか。それともある日、分かりやすい形で突き付けられてしまうんだろうか。

5人揃ったレギュラー番組や、シングル・アルバムリリース、5人のコンサートがない世界はまだ想像ができない。わたしは嵐が作るエンターテインメントが世界で一番好き。松本潤が演出する嵐のコンサートが何よりも好き。これが見れなくなるなんて、考えたくもない。

にのちゃんが「やっぱり前を向かれても辛い部分はあるとあると思う」「顔を見ながら向き合いながら」って言ってくれたの、どこまでも抜かりなくて。全方向への配慮を欠かさず、すくい上げてくれる嵐の優しさったらない。そんな気持ちすら置いていかないんだね。

 

あと2年弱、嵐が本気で嵐を全うする覚悟でいることが分かったから、じゃあわたしたちも本気でついて行こうじゃないかと。2021年以降のことをまだ考えていないんだったら、わたしたちも先のことを考えて嘆くより、目の前の嵐に全力で風を送り続けなきゃ。2020年末までは、嵐は嵐でいてくれる。

どっかでぷつんと心が折れてしまうかもしれない、やっぱりその日が来るのが怖くて逃げちゃうかもしれない。だけど、今現在は最後の最後まで見届けようと思っている。だから、2020年の最後くらいは嫌だって言わせてね。いや、嵐のことだから笑っていようって言われるのかな。それも嵐らしいな。

 

これからわたしたちにできることがあるとしたら、歌って踊ること、アイドルって素敵だな、あの場所に戻りたいなって改めて智くんに思ってもらうことなんじゃないかな。であれば、嵐もわたしたちも本気で楽しんで、この世界って最高だよ、幸せだよって声を大にして発信し続けていかねばと思うの。

そして、嵐と一緒に嵐を守り続けていくこと。諦めちゃったら帰る場所がなくなってしまうから。絶対に、なくしてたまるものか。

 

今後いろんな憶測やデマや悪意が飛び交うと思うけど、嵐が会見で話してくれたことがすべてだから。それ以外何もいらない。もういいの、わたしたちが分かっていればいいことだから。

嵐はもうこれ以上ないってくらいたくさんたくさん言葉をくれた。本当に誠実で愛に溢れた人達だなと思う。もし会見での言葉がほんの少し、優しい嘘だったとしても、ありがとうを言えるよ。

でもまあそれに気付くのは、どちらかが死ぬときかな。それまでずっと待つ所存です。